【ウメタンSオンライン発展講座】「地熱資源の持続的利用と地域共創のためのデザイン」
令和5年6月28日(水)は、鈴木杏奈 先生(東北大学流体科学研究所准教授)から「 地熱資源の持続的利用と地域共創のためのデザイン 」のテーマで
第2回オンライン発展講座を実施していただきました。鈴木先生は、国産のエネルギー源を増やしたいという思いで地熱エネルギーの研究に
取り組んでおられます。さらに地熱はエネルギーという視点だけではなく、例えば温泉として観光や健康など、多様な価値を生み出すことができます。
持続的な社会の実現のために、自然を理解する、人間が自然と共に生きるシステムを構築する、それが鈴木先生たちの研究分野です。
今回の講義では、地熱資源の持続的利用についてのデザインと、地域の中で多様な人たちと共に価値を作るためのデザインについて、そして、
研究や学問に向き合うには、常に「問いを持つこと」、その大切さについてもご教授いただきました。
将来、研究者を志す生徒諸君にとって、日頃の学習の大切さ、心構えを知る貴重な学びの場になりました。
さらに、デザインの話から、世の中正しさだけでは決められない、感じ方(理想や違和感)を含めたデザインが必要、多様な価値観が歩み寄ることによる新たな価値創出といったお話に発展し、特に、デザインにはSTEAM(科学、技術、工学、数学、そしてアート)が求められる。デザインにとってアート、美の持つ意味について示唆に富むお話がありました。本校ではSTEAM教育に力を入れることとしているので、大変面白く聞かせていただきました。
鈴木先生、ご多忙の中、オンライン講義を実施いただき本当にありがとうございました。
【生徒の感想より】
・問いを見つける、持つこと。多面的に考える。違和感を感じとること、自分が感じた違和感から問いを見つけて、探究することが大切である。
・価値観の違う人との対話を通し、お互いの価値観を認め合うこと。科学技術の発展によって社会が変わるとは限らないということ。違和感から探究が生まれるという考え方にとても驚きを感じた。様々な経験の中での違和感を大切にして探究を深めていきたい。学ぶことがたくさんあった講演会だった。